記事は、国際金融協会(IIF)の統計として、2020年1~9月の世界全体の債務額が272兆ドル(約2京8300兆円)に達し、通年では277兆ドル(約2京8800兆円)になるとの予測が出ていると紹介。
また、米国政府の国債残高はGDPの137%余りに相当する額であり、19年末の109.75%に比べてその割合が大きく増加したと説明。専門家からは今後10年は米国の債務規模が拡大し続け、GDPに占める割合も高まるとの予測が出ているとした。
さらに、日本については20年4月現在の政府の債務額が10兆4400億ドル(約1090兆円)で米国より少ないものの、対GDP比では200%を超えており、世界で最も多くなっていると紹介。その背景には新型コロナの感染拡大があり、21年も経済の改善が見られなければ、債務危機はさらに大きくなる可能性があると伝えている。
一方で、米国や日本に比べて中国政府の債務状況は健全であるとし、20年3月末現在の中国政府の債務は17兆元(約270兆円)前後で、対GDPはわずかに17%であると伝えたほか、負債レベルが低いだけでなく、大量の外貨準備もあると紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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