中国のポータルサイト・百度に11日、世界で最も「火」に悩まされた都市として日本の東京を紹介する記事が掲載された。

 記事は、もし世界で最も火の災難に苛まれた都市を選ぶとするならば、東京が間違いなく筆頭に挙げられるとし、この300年で何度も大火災が発生し、特に10万人規模の死者を出す火災が2度起きるなど、歴史的に見ても東京以上に悲惨な都市はないと伝えた。


 そしてまず、江戸時代の1657年に江戸・本妙寺で祈祷のために燃やした少女の振袖が風にあおられて付近の建物に引火して発生した「振袖火事」こと明暦の大火を紹介。この火災では江戸の町が2日間燃え続け、江戸城の本丸、二の丸、三の丸をはじめとする武家屋敷500か所あまり、寺社300か所あまり、倉庫9000か所あまり、橋61基を焼き尽くし、一説には死者が10万人に達したと説明するとともに、「世界三大火災」の一つにも挙げられているとした。

 また、江戸時代には明暦の大火以外にも、1772年に発生して数千人が死亡した明和の大火、1806年に起きて1200人が死亡したとされる文化の大火とたびたび大火事に見舞われ、大きな被害を出したと伝えている。

 さらに、10万人規模の死者を出したもう一つの大火災として、1945年3月9~10日の東京大空襲にも言及。米軍のB-29戦闘機334機が東京で2000トンあまりの焼夷弾を用いて絨毯爆撃を行い、26万7000棟の建築物が消失、およそ10万人が爆死、焼死したほか、10万人が重傷を負い、100万人が帰る家を失ったと紹介。首都を襲った大空襲により、日本の戦時経済は完全に麻痺状態に陥ることになったとした。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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