栄養豊富で低カロリーの豆腐。価格も手ごろで日本の食卓に欠かせない食材の1つと言えるだろう。
豆腐の起源は中国であり、中国でも日常的に食されているが、同じ豆腐でも中国と日本では違いがあるという。中国メディアの界面は14日、日中の豆腐の違いについて紹介する記事を掲載した。

 記事が指摘した違いの1つは「消費量」だ。中国で最も豆腐が好んで食べられているという浙江省ですら、人びとの1日あたり豆製品の摂取量は平均19グラムほどに過ぎず、日本人の1日当たりの豆製品の摂取量を大きく下回っているのが現状だと指摘。日本人が豆製品をたくさん摂取できているのは、豆腐が身近であることも理由の1つであることを強調した。

 また、日本のスーパーに並ぶ豆腐関連の商品の豊富さとパッケージングは、中国と大きく異なっていると指摘。豆腐に加え、油揚げや厚揚げなどは中国にもあるが、日本ではきれいな包装がされて多くのメーカーが多種多様な製品を販売しており、その豊富さから「日本における豆腐関連商品の地位の高さ」が分かるとしている。この点、中国のスーパーで販売される豆腐などの商品は確かに種類が非常に少ない。

 さらに、日本では様々に工夫を凝らした豆腐商品が販売されていると紹介。常温で半年以上保存できる豆腐や、アニメとコラボしたパッケージの豆腐、ヨーグルトのような口当たりの豆腐、時代に対応して小分けにパッケージした豆腐、味が染みやすいよう波型にカットした豆腐などがあると伝えた。中国では普通の豆腐以外の選択肢はほとんどなく、日本の豆腐関連商品は非常に豊富だと言える。

 それで記事は、こうした豆腐業界の発展は「日本の匠の精神」の一面を表していると分析。
中国との根本的な違いは「企業経営の方針と理念」にあり、日本の豆腐企業は消費者や飲食の流行、味の好みの傾向、新たな生活スタイルなどをよく研究しており、「消費者に対して真剣に向き合っている」と中国企業との相違点を指摘した。こうした日本の企業努力は中国にとって大いに参考になることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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