ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベルの遺言に従って1901年から始まったノーベル賞。特に自然科学の分野では、世界で最も権威のある賞と見なされている。
中国メディアの快資訊はこのほど、日本のノーベル賞受賞に関する「目標」について紹介し、「達成不可能と思われた目標に向けて着実に歩みを進める日本は恐ろしい」とする記事を掲載した。

 記事が紹介したのは、2001年に日本政府が打ち出した「50年間にノーベル賞受賞30人程度」という目標だ。記事は、この目標が出された時、「多くの国の嘲笑の的となった」と主張する一方、日本は2001年以降に多くのノーベル賞受賞者を輩出し、すでに目標の半分を達成してしまったと驚きを持って伝えている。

 短期間でこれだけ多くのノーベル賞受賞者を輩出できた理由について記事は、「経済が繁栄していた1980ー90年代に、科学技術分野に大量の資金を投入したからだ」と分析。こうした背景があったので、カミオカンデのような設備を建設することができ、ノーベル賞につながったと説明した。

 続けて記事は、自然科学の分野で多くのノーベル賞受賞者を出している日本は、「名実ともに科学技術大国」だと称賛。この秘訣について、「日本政府は科学技術分野の教育を重視してきた」ことにあると分析した。戦後、多くの大学に「理工学部」を設置したほか、小学校の授業でも自然科学の基礎を教えているとその方針を称賛している。

 それで記事は、中国も科学技術を重視すべきだと主張。この点での実力を高め、国が発展し続けるための力を養い続けるべきだと結んだ。これまで数えるほどしかノーベル賞受賞者を出していない中国としては、日本の方針が良い参考となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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