記事は、清朝時代の海禁は、鄭成功が支配する鄭氏台湾を抑えるため、遷界令(住民を海岸部から内陸に移住させる命令)を出すというものだったと紹介。それに対し、日本の鎖国は「理由が複雑」だったと論じた。
日本では戦国時代にキリスト教の宣教師がやって来て布教が始まり、江戸時代が始まるころには信者がかなり増えていたと紹介。布教のために「集団を組織する」これらキリスト教徒は、幕府にとって脅威となったと説明。そのため幕府は「鎖国」に踏み切り、外国人宣教師を追い出したと論じた。
記事はまた、日本の鎖国は「中国より厳しかった」とも紹介している。実際、鄭氏を抑え込んでから清朝では外国との貿易が行われるようになった。しかし日本は、海外に5年以上居留する日本人の帰国を禁じるほど締め付けを厳しくし、貿易は中国とオランダに限定し、200年以上という長い期間鎖国を続けた、といかに中国より徹底していたかを伝えた。
日本の鎖国政策は、中国には無い「徹底ぶり」を見せたと言えるだろう。記事は、鎖国のために西洋諸国より遅れたにも関わらず、そこから明治維新を成功させ、日清戦争で中国を下し、アジア一の強国に躍り出た、と躍進ぶりでも日本が際立っていたことを指摘している。中国以上に徹底した鎖国をしていたのに、開国後は日本の方がいち早く発展したというこの時代の歴史は、中国人にとって興味が尽きないようだ。
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