日本人の防災意識は非常に高い。日頃から災害に備えて様々な物資を備蓄しているという家庭も多いだろう。
また、日本では「住宅」にも様々な防災対策が導入されているが、中国メディアの快資訊は22日、日本の住宅は「ベランダから逃げられるようになっている」と紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本の住宅の防災対策というと「地震」に備えた耐震性が真っ先に思い浮かぶが、実際は「火災」を想定した避難経路も万全だと紹介。住宅火災で逃げ遅れるのは生死に直結することだ。それゆえ日頃から避難経路を確保し、定期的に避難訓練をしておくのが理想的である。

 記事は、日本の集合住宅は有事の際「ベランダから逃げられるようになっている」と紹介した。メインとなる避難手段は、集合住宅に必ず設置されている避難階段ではあるが、日本では避難階段が使えない場合まで考えてベランダからも脱出できるようになっている。

 記事は、「ベランダからの避難」について、まずはベランダの仕切りを蹴破って「避難ハッチ」があるベランダまで移動できるようになっていると紹介。ハッチの中に折りたたまれたはしごがあるので、これを使って下に降りると伝えた。避難はしごは、マンションによっては車いす利用者などに考慮した滑り台式のものもあるが、いずれにせよ「ベランダから逃げられる」のは、ベランダ部分が共用になっている日本ならではの方法だと言えるだろう。

 中国では残念なことに住宅火災で逃げ遅れるケースが多い。これは防犯対策として窓やベランダを金属製の格子で囲んでいるケースが多いためだ。記事は、日本人の防災意識の高さと、防犯よりも防災を優先できる日本の治安の良さを改めて称賛している。
日本の住宅には、防災のための設備が多数設置されている。使う必要がないのが一番だが、普段から点検・整備し、対策を万全にしておきたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
一体なぜ? 日本が「韓国から中国人旅行客の奪取に成功」できた理由=中国
日本人が食べたがらない中国料理の「食材」とは
これが日本企業のすごさだ! 腕時計でスイスに追いついた日本
不利な条件下でも強国になった日本、他の国はなぜなれないのか=中国
戦時中、ベトナム人はなぜ「やって来た日本人」を歓迎したのか=中国
編集部おすすめ