近年、中国の自動車市場における日系車の人気は高い。2020年の日系大手5社の総販売台数は500万台あまりだったが、中国の自動車市場全体の販売台数が2500万台あまりであったことを考えると、売れた車の5台に1台は日系車だったということになる。


 日系メーカーを比較してみると、中国での販売台数1位はトヨタ、2位はホンダで、両社とも過去最高を記録した。中国メディアの快資訊は22日、中国人に人気のトヨタ車とホンダ車は「日本でも人気なのか」と問いかける記事を掲載した。

 中国でこれだけ日系車が人気なら、「日本人もトヨタ車かホンダ車に乗っているはず」と思うのも無理はないが、記事は「トヨタ車もホンダ車も日本で人気だが、中国と違うのは日本で好まれているのは小型車や軽自動車であることだ」と紹介。そして、日本人は車を日常の足としてしか考えておらず、中国人のようにメンツのために車を買うことはないと紹介。小型車や軽自動車は小さくて小回りがきき、駐車場に入れるのも簡単で燃費が良い。排気量が小さい分、環境にも優しいと伝えた。

 さらに「性能も良い」と伝えている。コンパクトな見た目からは想像できないほど車内空間が広く、液晶ディスプレイは大きく、家の近くで用事を済ませる程度なら、小型車や軽自動車で十分だと説明している。

 中国では今でも自動車が地位と名誉を示す道具であるため、できるだけ高級な車を買おうとする人は多い。しかし記事は、各消費者が家族構成や経済力などに見合った自動車を選び、公共交通機関で済むなら購入しない選択もできる日本人を「賢い消費者」と称賛している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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