では、日本はどのように「地産地消」を実現したのだろうか。記事は、日本は「地元で採れた農産物を地元で販売するためのチャネルを多角的に構築した」と紹介。朝市や直売所、ファーマーズマーケット、地元農家との専属契約、スーパーの地産コーナーなど、多くのチャネルを用意したことで、地元で採れた農作物を地元の消費者に届けることができると伝えた。そして、こうしたチャネルで販売される地元の農産品は比較的安いので人気だとした。
それで記事は、中国もこのような「地産地消」のチャネルを積極的に作るべきだとし、卸売市場や直売所などを通して農産品の流通を促進すべきだと論じた。中国でも、市場の近くや路上で近隣の農家が日銭を求めて自作の農産物を安く販売しており、一種の直売方法と言えるが、合法的な販売ではないため取り締まりの対象となっている。
このほか、記事ではネットショップなどの「電子商取引」で地元の農産物を販売することで、中国国内の「循環」に寄与することができるとしている。これに加えて「民族の感情」を高めることで地元の農産物購入を促進できると主張した。
ネット販売や愛国心を利用して地産地消を進めるというのは、いかにも中国らしいやり方と言えるだろう。しかし、こうした方法が成功する前提には、農産物の「品質」や「安全性」の確保が求められ、これは何より重要なことのはずだ。
【関連記事】
小日本という言葉を発して、日本人から返ってきた「言葉」に驚愕した中国人
世界最強の都市圏はどこだろう? なんと「隣国」にあった=中国
日系車の強みは「品質」、では韓国車の「日系車にない強み」とは=中国
これが日本の子どもなのか! 11歳の男の子の「朝のルーティーン」に衝撃=中国
日本の駅弁は「見た目だけでもう抗えない」、中国の駅弁はなぜ「売れない」のか