身の丈に合ったという意味で用いられる「身分相応」。似たような意味の四字熟語である「安分守己」という言葉は中国語にもある。
しかし、中国からすると日本は「安分守己」ではないと映るようだ。中国メディアの快資訊は13日、「日本は永遠に超大国とはなれない」と主張し、その根拠を論じる記事を掲載した。

 記事の中国人筆者はまず、日本は小さな国土であるにもかかわらず「超大国」になるという野望を持っていると主張。これは、過去の倭寇による奪略、朝鮮出兵、そして第二次大戦時の領土拡大からよく分かると主張しており、「今でも日本の野心は消えておらず、超大国になりたいと思っているはずだ」と主張した。

 しかし、記事の中国人筆者によると、「日本が超大国になることは永遠にない」という。その理由として2つを挙げた。その1つが「日本は資源不足が深刻」であるためで、超大国はどこも豊富な資源があって自給自足できるのに対し、日本は資源が極めて少なく輸入に依存していると指摘。有事に供給を止められるとすぐに窮地に陥ってしまうと論じた。

 別の理由は「日本は孤立している」からだという。記事によると、日本が超大国になるためにはまずアジアの強国となる必要があるが、「歴史的要因と過度の西洋化」のために日本はアジア諸国の信任を得られていないと主張。しかも、西洋諸国からはアジアの国と見なされやはり信用されていないので、「世界中で孤立している」とも主張した。
 
 記事は、日本に対する最大限の警戒を示しつつも日本には超大国になる能力はないと貶めているが、「超大国になりたい」との野心を隠していないのは日本ではなく、むしろ中国の方ではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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