日本は世界的に見ても治安の良い国で、地方などでは今でも施錠の習慣のない人もいると言われる。中国メディアの捜狐は20日、「日本人は日常的にどれだけ施錠しないか」を紹介する記事を掲載した。


 記事はまず、日本人が施錠をしないというのは「都市伝説ではない」と紹介。ほとんどの人は家の玄関などの施錠をしっかりしているが、時々施錠を忘れる、または少しの外出なら施錠しない人は意外と多く、空き巣被害の4割が無施錠の家だったという調査もあるほどだ。防犯のために金属製の格子で窓やベランダを囲っている中国人にはとても信じられない話だろう。また、中国の玄関ドアは2重の防犯扉になっている家が多く、外側のドアは自動ロックになっているものが多い。

 日本人が施錠しないことがあるのは、やはり「治安の良さ」にあるようだ。記事は、無施錠の家に侵入してタンスから下着を盗んだり、泥酔した男性が部屋を間違えて上がり込みトイレで用を足していたりなど、日本には無施錠だったことで起きた事件が少なくないと伝えた。
実際、こうした事例は東北など治安の良いエリアに多いようで、安心感が裏目に出ているようである。

 記事は、日本人は緊張感が足りないと指摘。「治安が良いという神話」を信じているので、日本人は高級な腕時計をしながら電車で爆睡してしまったり、夜の繁華街を若い女性が1人歩きしたりしてしまうのだと批判的に伝えている。犯罪が起こると、犯罪者よりも被害者のほうが不注意で責められるというのは中国ではよくあることだ。

 とはいえ裏を返せば、日本は治安が良いために、施錠をしっかりしているだけでかなりの数の事件を未然に防げるということでもある。空き巣は、最初の5分か10分で侵入できなければ大抵はあきらめると言われている。
各自が少し注意するだけで、日本の治安はさらに良くなることだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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