記事は最先端技術として3つの分野から分析している。まずは「半導体技術」の分野で、今は「日米に独占されている」という。半導体の材料のほか製造ラインで使われるエッチング装置など、日本企業が圧倒的なシェアを持つ分野も多いと指摘した。
また、2つ目の「精密機器」の分野では、「日本とドイツ」の2強だと紹介。がん治療に欠かせない医療機器では日本企業の貢献が大きく、工学分野も世界トップレベルで、天体観測装置の分野が際立っていると伝えた。続いて、3つ目の「重工業」で最強の国は、「日米独」だと分析。日本の工作機械は、米国の戦闘機F22の製造にも使われているとした。この3カ国は自動車産業でも競争力を持つ国でもあり、世界的な自動車ブランドのほとんどは日米独で独占されていると指摘した。
では、総合的に「世界最先端の科学技術を掌握している国」はどこなのだろう。
記事は、中国が「世界最強」でないことは認めつつ、日米独に次ぐ位置にいると主張したいようだ。しかし記事に対する読者の反応は冷ややかだった。「あと一歩だが、この一歩がどれだけ遠いのかは分からない」との意見や、「中国が胸を張れるのは人口と住宅ローンくらい」という自虐的なコメント、さらには中国の誇る科学技術も「他国の設備を使っている」との指摘もあった。中国は科学技術の革新を国家戦略に据えているが、国民の関心の度合いは低いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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