記事は、中国工業情報化部の関係者が昨今のレアアース価格低迷の理由について説明を行ったと紹介。
また、この関係者がレアアース加工レベルの低さについて憚ることなく「日本はわれわれが学ぶに値する。多くの日本企業によるレアアースのハイエンド化レベルは、業界でも目を見張るものがある」と述べたと紹介している。
その上で、ハイエンドな生産設備、そして、生産特許の保有という技術的な優位性により、日本企業は中国から輸入したレアアース原料に高い付加価値をつけて加工し、海外に再輸出することで10倍以上の利潤を生みだしているのだと解説した。
さらに、中国がレアアースの採掘を急いで海外に販売してきたのとは異なり、日本は1980年代からレアアースに関する特許取得に乗り出してきたと指摘。ネオジム磁石を例にとると、日本は83年にすでに生産を行う上で重要な特許を申請していたと伝えている。
記事は、中国がレアアース分野で多くの強み持っている一方で、その「欠点」も非常にはっきりと見えているとし、欠点につながる問題を解決し、いかにして「切り札」としてレアアース産業を活用していくかが、今の中国にとって解決を急ぐべき課題になっていると結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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