記事はまず、機械を作る機械と言われる工作機械は「その国の製造業の実力を示す存在」と紹介。生産額で日本を圧倒する中国とは対照的に、「日本の工作機械は性能が高い」と、性能で世界のトップに君臨する日本の強みを伝えている。工作機械は、高価格製品である宇宙・航空機・医療機器を作る高級機と、自動車など中価格製品を作る中級機、そして低価格製品の一般部品を作る低級機の3つに分類することができる。日本はこのうち「高級機に強い」と伝えている。
例えば、高価格製品の代表格ともいえる航空機には、日本の技術が欠かせない。記事は、「米国の航空機なのに、機体や翼の部分の多くを日本企業が作っている」と紹介。そうりゅう型潜水艦を世界最強と言わしめる静音性についても、日本の高性能の工作機械のなせる業だと舌を巻いた。
では、日本と中国の工作機械の差はどのくらいあるのだろうか。記事は、中国国内でも工作機械を作っているが、中級機・低級機が中心で、「高級機は9割が輸入に頼っている」と指摘。「そのうち3分の1は日本製だ」としている。「一般の工作機械より1000倍高い精度が求められる」高級機を作るには中国はまだ未熟で、海外より「40-60年の差がある」と伝えている。「先進国の1950年代の水準」にとどまっているという。