防衛省は2021年3月3日、三菱重工長崎造船所で新型護衛艦「もがみ」の進水式を行った。中国メディアの百家号は4日、さっそく「もがみ」について紹介する記事を掲載した。


 記事は、「もがみ」は2020年11月に進水予定だったが、英国製エンジンのトラブルで大規模な修理が必要となったため進水が遅れたと紹介。新型3900トン型護衛艦「FFM」の1番艦で、これまでにはない新たなコンセプトの護衛艦であり、その多目的な用途は米国の「沿海域戦闘艦」を模倣していると言われていると伝えた。

 続けて記事は、「もがみ」の大きな特徴は「省人化」だと分析。90人で運用が可能であり、これは排水量があまり変わらないあさひ型護衛艦の120人と比べ30人も少ないと指摘した。この「省人化」は海上自衛隊の最近の目立った特徴となっており、まや型護衛艦は179人での運用だが、米国のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦は380人だとその違いを強調した。

 なぜ日本は「省人化」を進めるのだろうか。
記事は、日本の「少子高齢化」が主な理由だと分析。2060年には65歳以上の高齢者の割合が39.9%になり、労働力人口が1800万人不足するとの試算があると伝えた。そして、現在でもすでに自衛隊は人手不足であるため、自動化を推進して人手不足に対応していると説明している。

 しかし記事は、「もがみ」が90人で運用できても、2班交代制だと1日12時間労働となり、その負担は大きいと指摘。少し前に米軍艦艇が船との衝突を繰り返したのも兵士の疲労が原因の1つであり、いくら日本人が仕事に真面目でも2班体制では体が持たないだろうとしている。また、失敗作と言われる米国の「沿海域戦闘艦」を真似たことは、日本の大きな失敗だろうと主張しており、記事はなんとかして「もがみ」を貶めたいようだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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