中国メディア・澎湃新聞は8日、「日本ではどんな企業が生きていけるのか」とする記事を掲載した。

 記事は、第4次工業革命時代と呼ばれる現在、製品ニーズますます個性化しており、このニーズを実現できるかどうかがを商品の売れ行きや企業の経営を大きく左右すると紹介。
そこで大きな役割を果たすのが、顧客のありとあらゆる注文に対して瞬時に応じることのできる力を持つ部品製造メーカーなのだとして。そして、日本電産や村田製作所、アルプス電気といった精密電子部品メーカーが大きな存在感を見せていると伝えた。

 また、ソニーやパナソニックといった大手電機製品メーカーが続々と完成品の製造から手を引き、センサーや燃料電池と言った重要部品にの生産にシフトチェンジした背景には、サプライチェーンにおける部品メーカーの重要性が高まっていることがあり、そこから大きな利益を得るチャンスが生まれるのだと説明している。

 さらに、部品メーカーよりも上を行く「神様」的な存在が、先進的で精密な材料を作るメーカーであると指摘。その例として、うま味調味料に利用するアミノ酸を製造する過程から生み出される副産物を用いて半導体製造に欠かせない絶縁材料を作りあげ、大きなシェアを獲得している味の素や、飛行機、自動車などの新素材として注目される炭素繊維材料を手掛ける東レなどを挙げた。

 記事は、現代において日本企業が時代の流れに淘汰されることなく生きていくための戦略について「サプライチェーンの下流(完成品)を捨て、中流(重要部品)を抑えつつ、上流(材料)で大きなシェアを獲得する」という3つの点が見て取れると伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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