中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、レアアースの生産大国である中国がかつて日本に対して行った「レアアースの輸出規制」というカードは、「近年関係が悪化している米国に対して使うことができるのか」と問いかける動画を配信した。
動画ではまず、現在の中国のレアアース生産量は世界の約80%を占めていて、市場を主導する立場にあると主張。それゆえ多くの中国人は「なぜ中国政府はレアアース輸出規制という強力なカードを使って米国に報復しないのか」と疑問を抱いていると指摘した。
続けて、「レアアース輸出規制は確かに強力なカード」であり、米国に一定の打撃を与えることができるだろうと主張する一方、それがもたらすマイナスの影響を考慮する必要があると強調。たとえば、レアアースは「中国だけに存在するのではない」という点に留意すべきだとし、米国は環境汚染を避けるために自国内でレアアースを生産していないだけで、米国国内にもレアアースは存在するため、中国が輸出規制をすれば米国は自国内でレアアースを生産することも可能なのだと論じた。
また、中国のレアアース産業はまだ成長段階に過ぎず、世界のレアアース産業で圧倒的な発言権を得るためには「まだかなりの時間と努力が必要だ」と説明、いま中国が米国に対して輸出規制をすれば中国国内のレアアース産業も輸出先を失うことになって非常に大きなダメージを受けるとした。つまり中国にとってレアアースの輸出規制は諸刃の剣なのだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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