アジアには過去に植民地支配を受けていた国が多く、植民地化されなかった日本は例外的な存在と言えるだろう。中国メディアの快資訊は8日、「日本が西洋列強の植民地にならなかった理由」を分析する記事を掲載した。


 記事は、日本が西洋列強から植民地支配されずに済んだのは、主に2つの理由があると伝えている。まず1つ目は、「アヘン戦争から学んだ」こと。日本が西洋列強の次なるターゲットになっていると予想し、「西洋から船が来る」のを前提に対策を練っていたと伝えている。そのため、1853年の黒船来航では無駄な抵抗をせず、不平等ではあるが「清の時ほど厳しくない」と判断し、日米和親条約の内容に同意して開港したと伝えた。

 2つ目は、西洋列強にとって「植民地にするだけの価値がなかった」と主張。日本は植民地にするには国が小さく、資源が少なく、市場も小さかったと指摘。開国直後に西洋に銀が大量に流出してしまった日本からは、植民地にしても得られるものが残っていないと判断されたと推測した。

 中国としては、例外的に植民地化を免れた日本に興味があるようだ。記事は、「日本人には強いものから学ぶ能力がある」と称賛。過去には唐から学び、近代化はドイツから学んだ日本は、アヘン戦争から教訓を得て清の二の舞を踏まなかったと高く評価している。この「強いものを尊敬し学ぶ」姿勢が、日本と清の未来を違うものにしたと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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