記事が挙げた1つ目の違いは「教育」だ。明や清では教育を受けられるのはごく一部に限られ、教育の目的も科挙を突破して官僚になることだったのとは違い、日本では寺小屋制度を全国で展開したと指摘。貧しい家庭の子どもを含め、誰でも無料で教育を受けることができたと称賛した。また、西洋から積極的に学ぶ姿勢と、知識のみならず協調性、規律性も教えたおかげで、国の工業発展の基礎を据えたと伝えている。
2つ目は「民族主義」だ。中国の歴代王朝はいつも、威張り散らして財産を独占する支配層がおり、それらは人民の犠牲のうえに成り立ってきたと指摘する一方、日本は全国民が運命共同体となり「富む時は一緒、滅びる時も一緒」だったと振り返った。3つ目は「工業革命」だという。傲慢さと古い官僚体質に阻まれて工業革命の機会を逸した清とは対照的に、日本の考え方は先進的で、西洋から進んだ設備を導入したと伝えている。
4つ目は「法整備だ」。日本は戦前にはすでにドイツとフランスから学び、世界に通用する法律のシステムを導入していたと称賛。
この300年を振り返ると、国土の大きさや人口、時には国力も、明・清の時代の中国は日本を上回っていたことが分かる。それでも清は日本に敗れ、日本はアジアでいち早く列強入りを果たすことになった。この違いは、時代の流れとともに考え方を変えていく、身軽さや謙虚さにあったのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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