コロナ禍で海外旅行が制限されるなか、これまで人気の高かった日本旅行を懐かしく思い出している中国人は多いことだろう。日本は近年、中国で一番人気の海外旅行先だったからだ。
旅行に来ると、中国国内で伝え聞いていた日本とはまた違うイメージを抱くというが、日本に実際に住んでみるとさらに違う側面が見えてくるようだ。中国メディアの百家号では11日、日本に住んで4年になるという中国人が「日本に住んでみて分かったこと」を7つ紹介している。

 記事が挙げた1つ目は、「日本人は誰もが礼儀正しいこと」だ。これは、日本に来たことがない人でも知識として知っているが、日本に住んでみると「想像していたのとはレベルが違う」ことに気付くそうだ。道に迷うと目的地まで連れて行ってくれるほど親切で、ぶつかるとお辞儀してすみませんと謝るものだと紹介。「中国だったら罵声が飛んでくるところだ」と想像を超える礼儀正しさに驚いたことを伝えている。
来日して間もないころは、毎日お辞儀ばかりしているので、日本にいたら腰を悪くするのではないかと心配したほどだという。

 2つ目は「静かなこと」。公共の場所では静かにする習慣があり、図書館は特に静かで、呼吸の音も聞こえないくらいだと経験者でなければ分からない静けさを伝えた。3つ目は「電車の通勤ラッシュ」。来日前は利用する人の気が知れなかったとしながらも、まず遅延が発生せず、仮に遅延が生じたとしても遅延証明書を出してくれるので安心して乗れることがわかったと紹介した。

 4つ目は「交通が便利なこと」。
小銭がなくても困らないことや、乗り降りが便利なことなど、乗客に優しいと感心している。5つ目は見た目も美しい「食文化」、6つ目は、多くの日本人が「オーソドックスなファッションを好む」こと。そして最後には「収入の高さ」を挙げた。

 全体的には、日本人の民度や日本社会の住みやすさは思った以上だったようだが、静かすぎることや、中国の食べ物が恋しいなど不便さもあり「日本はとても良い国だが、旅行で来るくらいが一番良い」と締めくくっている。コロナ禍による旅行自粛が解禁されれば、また多くの中国人が日本旅行を楽しむことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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