日本の医療レベルは非常に高く、コロナ禍の前は研修のために日本の病院に来る中国人医師も少なくなかった。中国メディアの快資訊はこのほど、日本の大学病院の救急診療科で研修したという中国人医師が、日本の現場で学んだことについて紹介する記事を掲載した。


 この中国人医師が最初に紹介したのは、作業現場で仕事中に部品が足に刺さってしまったという患者の例だ。傷が深くて大きく、異物を取り出した後の縫合処理が大変だというのが一目で分かったという。しかし、日本では「シューレース法」という、靴ひもを結ぶかのような方法を採用していたと紹介。この医師は初めて見た治療法のようで非常に驚いているが、その効果は抜群だったと伝えた。

 また、別の例として仕事中に機械に上半身を巻き込まれてしまい、あちこちが骨折して動脈も傷ついた患者の例を紹介。患者が到着する前から血管外科医が待機していて、わずか30分の間にあっという間に手術の準備ができたそうだ。

 そして、この30分の間に手術前に必要な検査や傷口の消毒、異物の除去を行い、スムーズに手術ができるようにしていたと、その手際の良さに感嘆し、日本の救急の現場では「時間が命に直結している」ことを示す手際の良さだったことに驚いたと伝えている。また、手術中の患者の様子が救急室のモニターに映し出され、すべて詳細な記録として保存されていたことにも大きな驚きを感じたと伝え、手術や手当をしっぱなしではなく、誰が、何をどう対応したのか、記録として残しておくという点に、「日本人の細部へのこだわりや追求を感じた」と振り返った。

 中国にも、もちろん救急は存在するが、中国の場合は救急車を利用するにも料金を前払いで支払う必要がある。救急の現場では「時間が命に直結している」はずなのに、患者に持ち合わせがなければ病院に搬送することを拒否されるのが一般的だ。日本ではこうした対応は見られないことも、中国の医師にとっては驚きだったはずだ。どのようなことがあってもすぐに病院に搬送してくれ、病院で手際よく対応してくれる日本の医療はすばらしいと言える。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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