日本は米国やドイツなどの欧米諸国と並ぶ自動車先進国と言えるが、自動車の普及が遅かった中国と日本とでは、自動車に対する考え方が大きく異なっているようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、日本人の自動車に対する考え方や見方から学べることがあると紹介する記事を掲載した。


 記事は日本人の自動車に対する消費概念は成熟しており、学ぶべき点が少なからず存在するとし、学ぶべき点の1つ目として「自動車は結婚の必需品ではない」という考え方を挙げた。中国では「家付きカー付き」を結婚の条件とする女性が多いと紹介し、それゆえお見合いをしても男性が自家用車を持っていなければ「次のデートの機会はまずない」のだという。一方、日本人は金銭的には購入能力があっても「生活に必須でなければ、車を買わないことを選ぶ人も少なくない」と伝えた。

 2つ目は「高級車とメンツが同義ではない」ことだという。中国では高級車が地位や社会的ステータスの象徴となっているが、日本では「実用的な交通手段」でしかないと指摘した。3つ目は「国産車を好む」こと。中国では中国車の人気が振るわず、ドイツ車や日系車に人気が集まっているが、日本では国産車が支持されていると紹介した。

 4つ目は「小型車を好むこと」。中国では「自動車は大きいほどメンツが立つ」、「大きいほど先進的」という概念が強く、無駄に大きな自動車を購入する傾向があるという。しかし、日本では長さが3.4メートル、排気量はわずか660ccしかない軽自動車がよく売れていると指摘。小さいながらも非常に実用的な車だと称賛した。

 しかし記事は、高度成長期からバブル期ごろの日本人は自動車に対して今の中国と同じような価値観を持っていたと紹介。
経済発展と収入増加に伴い、日本はより理性的な自動車文化を築くようになったので、中国もこの先は日本のような消費概念になっていくだろうと結んだ。とはいえ、中国文化において「メンツ」は非常に重要な部分を占めているので、この価値観が変わるのは難しいかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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