日本では信号の緑を「青」と呼ぶ習慣がある。緑色だと分かっていても青と言ってしまうのはなぜだろうか。
中国メディアの百家号は21日、日本人が緑を青と呼ぶ理由について伝える記事を掲載した。

 記事はまず、信号を「青」と呼ぶのは世界的に珍しいことだと紹介。信号の色は国際基準によって定められていて、交通用の信号に使われているのは「赤、黄、緑」の3色で、日本も例外ではない。日本人が緑だと知っていても「青」と呼ぶものには、ほかにも「青汁」や「青い山」などがあるが、それはなぜだろうか。
 
 記事は日本人の色彩感覚について、「正しいとか間違っているという問題ではない」と論じている。「色というのは主観」だからだ。青が好きな日本人にとって、「青」という色の範囲が広いというだけの話だという。その理由として「昔から青は日本人にとってなじみのある色だった」ことが考えられるとした。それに対して緑色という概念が入ってきたのは比較的遅かったようだ。

 記事はいかに昔から日本人の生活に青色が入り込んできたかを指摘している。日本には伝統的な「藍染め」の技術があり、日本中美しい藍色の布であふれてきた。明治時代に来日した外国人が藍色を「ジャパン・ブルー」と称賛したのは有名な話だ。
この美しい色は、日本を代表する伝統的な色として東京五輪にも使われている。

 ちなみに、信号機の色は緑ではあるが、改良が重ねられ青に近い緑色に変わってきているそうだ。緑の信号を「青」と呼ぶのもあながち間違ってはいないのかもしれない。青色には、人をさわやかな気持ちにさせ、落ち着かせる効果があるとされていて、慎重で冷静さが持ち味の日本人にぴったりだ。これからも「青色」は日本人に愛されていくことだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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