コロナ禍を機に改めて見直されるようになった「ハンコ文化」。中国から日本に入ってきた文化だが、本家の中国ではとうの昔に廃れてしまい、公的な文書で使われる程度であって、個人での使用はほとんどないという。
中国メディアの快資訊は1日、日本特有の「ハンコ文化」を紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本人がいかにハンコ好きかを紹介。重要な書類作成に必要な実印、銀行の口座開設で必要になる銀行印、日常で使われる認印まで複数の種類があると紹介。実に生活の様々なところで使われているハンコだが、なぜ日本でこれほどハンコが定着したのだろうか。

 記事はこの文化が日本で広まったのは奈良時代のころだと紹介。毎回、同じ印を押すことができるハンコは、保守的で規律を守る日本人の性格と相性が良かったのではないかと考察し、長い時間をかけてハンコは日本人の生活にすっかり習慣付き、なくてはならない存在になったのではないかと主張した。

 逆に現在の中国で広く採用されている「サイン」については「書いてある文字が読めない、可読性の低いサイン」があるのも事実だとし、「真面目で厳格な日本人は、可読性の低い文字のような曖昧な存在は受け入れられなかったのではないか」と主張した。

 日本のハンコは、中国から入ってきた文化とはいえ、日本で発展し定着してきたと言えるだろう。ハンコは必要ないという考えもあるが、中国のように全くなくなってしまうのは寂しいものである。日本人の生活習慣と時代に合った方法で残していくのが理想なのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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