記事はまず、中国には300年以上続いた王朝がないと指摘。東周は500年以上にわたって続いたとはいえ、その歴史の大部分は多くの国が生まれては滅びていった春秋戦国時代であり、国として存続していたといえ、中国の大半を支配していた王朝とは言い難いという。また、漢は前漢と後漢を合わせれば400年以上になるが、途中で滅んだので中断しており、比較的長く続いた唐、明、清でも300年を超えることはなかったと指摘した。
この理由について記事は、「農耕国家」だった時代において、国は農民が主体で土地が重要になるが、疫病や自然災害、外部からの侵略などの要因で土地を失うことが多々あったと分析。このため農民の反乱が繰り返されてきたと説明した。また、地方の支配者が収穫を隠して自分の力を蓄えることで中央の力が小さくなること、皇帝がぜいたくな暮らしをして王朝を衰退させてしまうこともたびたび起きたとし、これが中国に300年以上続いた王朝がない要因だとしている。
では、なぜ日本の皇室や欧州の王室は長く続いているのだろうか。記事は「貴族による統治だったからだ」と分析。権力を少数の貴族が握り、血筋を保つことで権力を維持してきたとしている。しかも欧州では長期間にわたって宗教の影響力も強かったので、信仰を前にすると王室を翻そうという人はいなかったのだと論じた。
王朝が変わるたびに皇帝も変わってきた中国からすると、日本では皇室が今でも続いていることや、欧州の王室の歴史がとてもうらやましく思えるのかもしれない。
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