
記事は、7日に行われた競泳日本選手権の男子200メートル平泳ぎ決勝で、20歳の大学生・佐藤翔馬選手が世界記録まであとわずかに迫るアジア新記録の2分6秒40で優勝し、同種目の東京五輪出場権を獲得したと紹介。日本の競泳界では「アジア記録」は意識されず、日本記録か世界記録のみが認定の対象になっているとし、特に、男子200メートル平泳ぎは「日本記録すなわち世界記録ないしは世界最高レベルの記録」という状況にあるため、アジア記録を意識するまでもないのだと伝えている。
その上で、男子200メートル平泳ぎについて、歴代の日本人選手6人が11回にわたって世界記録を塗り替え、4人が6度にわたって五輪チャンピオンに輝き、銀メダルも3回、銅メダルも3回獲得しているという、日本の伝統的な「超得意種目」なのだと紹介した。
そして、古くは鶴田義行さんが1928年、32年五輪の同種目で2大会連続金メダルを獲得し、29年には世界記録を更新したのが最初で、次に古川勝さんが4度にわたり世界記録を破り、56年の五輪同種目で金メダルを獲得。また、同じ時期には早稲田大学の田中守さんが一度世界記録を更新したとしている。
それから半世紀ほどの時間が経過し、北島康介さんが2004年、08年の五輪で連覇を達成し、世界記録を3回塗り替えたと紹介。12年には18歳の誕生日を迎えたばかりだった山口観弘さんが、17年には渡辺一平さんがそれぞれ世界記録を1回ずつ塗り替えたとした。