この主な理由は「利益」にあるそうだ。記事によると、中国高速鉄道は営業開始以来ほとんどの路線が「赤字」であり、全国18の鉄路局のうち12の鉄路局が通年で赤字だという。親会社の中国国家鉄路集団は、2020年上半期に955億元(約1兆6000億円)の赤字を出しており、負債総額は5兆5700億元(約93兆円)以上に達すると指摘した。
記事は「米国は儲からない事業には投資しないため、高速鉄道を建設しないのだ」と説明した。実際、高速鉄道はどの国でも赤字ばかりで、黒字営業できていた路線は非常に少ないと紹介している。そして、赤字になることが分かっていても中国が高速鉄道の建設を続けるのは、あくまで中国国民の交通の便を考慮してのことだと主張した。とはいえ、建設によって雇用を確保し経済を支える意味合いも強いことだろう。
また、米国が高速鉄道を建設しないのは「国土が広いわりに人口は中国に比べて少ない」という違いもあるそうだ。人口密度が低いので、高速鉄道を建設しても多くの人は駅までの距離が遠くなってしまい、不便になることが考えられるとしている。そして、米国は自動車社会であるうえにすでに高速道路網が発達しているうえ、航空便が安くて便利であることも高速鉄道が求められない理由となっていると説明した。
中国高速鉄道の負債リスクは、将来大きな問題を引き起こす可能性が高い「灰色のサイ」だとの指摘もある。
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