米中関係は対立を深めているが、米国への対抗策として日韓と手を組むことを考える中国人もいるようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、「日中韓が団結したら米国を超えられるか」と題する動画を配信した。


 動画はあくまで可能性を論じているだけだが、大真面目に国内総生産(GDP)、科学技術、軍事力の観点から「日中韓連合と米国の実力」を比較している。ますは「GDP」について、米国も3カ国の合計も21兆ドル前後でほぼ同じだと分析した。しかし、日中韓が心を一つにして発展すればさらに実力を発揮できるので、米国を軽々と超えられると主張している。

 では、「科学技術」はどうだろうか。動画では、米国は宇宙開発と情報技術、核開発では強いものの、製造業などの分野では「日本が圧倒的に強い」としている。日本だけでも米国を超えているので、ここに中国と韓国の実力が加われば楽に米国を引き離せるとした。


 最後の「軍事力」については、単純に比較すると日中韓は3カ国を合わせても米国ほどの軍事力はないという。ただ、日韓は米国の「弟分」として軍事面の発展を抑えられているため、もし、自由になって中国と協力すれば米国を超えるのも夢ではないと主張している。

 動画は結論として、日中韓3カ国が団結して協力すれば米国を超えられると自信たっぷりに伝えている。とはいえ、日中韓が「心を一つにして」手を組む可能性は相当低いと言わざるを得ないだろう。こうした妄想が動画になるほど、中国は米国の圧力を強く感じているということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


【関連記事】
日本と違う・・・中国の歴代王朝の「寿命」が短かったわけ
新幹線と中国高速鉄道、「発明にふさわしい」のはどちらか=中国
日本の病院のトイレを見て「中国の病院に足りないものが見えた」=中国
日本がこれだけ停滞していても、欧州の先進国が「日本に追いつけない理由」=中国
日本が持つ様々な「世界一」、中国ネット「日本って完全に大国だよな」