結婚式に招待されたら「何を着ていこうかな」と悩みますよね。せっかくの装いなのに、当日になってマナー違反に気付いたり、会場の雰囲気と合っていなかったりと後悔したことはありませんか? セキララ★ゼクシィが20~30代の女性に聞いてみたところ、35%の方が「結婚式ファッション失敗の経験あり」と答えました。


「気合いを入れてヘアメイクさんを予約。夜の蝶の髪型に」(36歳)、「ドレスの色が新婦のカラードレスとかぶってしまった」(26歳)など、皆さんからいろいろな失敗談を頂きました。大切なお祝いの席は、失敗のない装いで自信を持って出席したいですよね。結婚式ファッションでチェックしておきたいポイントを、マナー講師の小藤弓先生に伺いました。

■薄手のドレスで風邪を引く?

「冬の寒い日の披露宴に、きれいめなワンピースと薄いボレロを合わせてコートを羽織って行ったら会場も案外寒くてつらかった」(27歳)

確かにドレスって、薄手なものが多いですよね。上にコートを着ていても、屋外でのブーケトスや記念撮影があったりすると、寒さがこたえるときがあります。小藤先生、寒い季節の装いのヒントはありますか?

「ドレスで寒いときは、カイロと大判ストールがおすすめです。寒い季節でなくとも、会場の冷房が強いこともありますよね。そんなときは「貼るタイプの使い捨てカイロ」を活用しましょう。ドレスの下(腹部や腰)に貼れば、おしゃれの妨げにもなりません。暑ければ簡単に外すこともできるので、温度調節も自由自在です。
『大判ストール』は、季節に合わせた素材を選ぶとよいでしょう。
大判であれば、さっと肩をくるむことができますし、着席のときには膝掛けとしても使えて便利です。ここで注意したいのが、リアルファー(毛皮)のストール。お祝いの場には、殺生を意味する毛皮はNGです。」

リアルファーなど、いくらゴージャスなアイテムでも、お祝いの場には使えないアイテムがあるのは、気を付けたいポイントです。実はマナー違反だった…、ということにならないように、小物のチェックも忘れないようにしたいですね。

■華やかな着物にも落とし穴が…?

「着物で行ったら、かなり軽い雰囲気の二次会で、私だけ気合を入れたみたいに浮いていた」(30歳)
「振り袖を着ていったら苦しくてあまり料理を楽しめなかった」(26歳)

厳かなお祝いの席に、華やかさを添える和服。ドレスとはまた違う魅力が素敵です。小藤先生、お祝いの席の和服を選ぶときに、注意したいポイントはどんなことでしょうか?

「和服での参列は、会場内を華やかにするため喜ばれます。だからこそ場違いになってしまわないように、式の内容や会場の雰囲気を事前に確認しましょう。会場がホテルや結婚式会場であれば問題ないと思いますが、レストランやリゾートホテルの場合は注意が必要です。
着物に慣れていない場合は、プロ(美容院や和装の先生)や家族に着付けを依頼することになると思いますが、その場合は現役で活躍されている方にお願いすることが大事です。常に着物と関わっていない方の着付けは、着心地よりも着崩れに注力しがちです。着付けが終わった直後は気が付かなくても、時間の経過とともに緊張感が緩む頃「苦しい!」などの事態が起こるのです。
美容院であれば着付けの依頼を多く受けているところ、和装の先生であれば今現在も教室を持っている方がよいでしょう。」

着る人が少なくなっていることもあり、和服で参列すると特に年配の方に喜ばれますよね。仕上がりが美しいだけでなく、苦しくない着付けをお願いできるなら、和服も自信を持ってチョイスできそうです。

おめでたい結婚式を心から祝うときに、ファッションの失敗は大敵。今回教えていただいた工夫で、万全な装いで自信を持って、新郎新婦の幸せな門出を祝福したいものですね。

【取材協力】
小藤 弓(こふじ ゆみ)さん
マナー講師。デイリーマナー教室代表。10代から70代までの老若男女が通うマナー教室を仙台市に開設し、企業研修や教育の分野でも研修を担当。マナーは「想いやり」を提唱し、暗記の概念から飛び出した実践方式の学びを提供している。

【データ出典】
ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2017/4/7~4/21
有効回答数:146人(女性)

記事提供/『セキララ★ゼクシィ』
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