キリンホールディングスは5月27日から、国内でキリンビール(永昌源含む)、メルシャンワインを除く)が販売するアルコール商品に含まれる純アルコール量の開示を、Webサイト上で開始した。

この背景には、アルコールの有害摂取による健康課題などについて国際的な関心が高まっていることがある。
世界保健機関(WHO)で「アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略」が採択され、SDGs(持続可能な開発目標)の健康分野でも明記。日本でも3月にアルコール健康障害対策推進基本計画(第2期)が閣議決定され、この中でアルコール度数だけでなく、酒類の容器にアルコール量を表示することについて、速やかに検討するよう求めている。

国内の事業者も対応を始めており、アサヒビールやオエノンホールディングスなどが純アルコール量の表示などをWeb上で実施している。

キリンもアルコールによる健康課題に取り組んでおり、その一環として「酒の時間をゆっくりと楽しみ、誰かと語らい合いながら、食事の美味しさによろこび、程よく飲んで、スマートに心地よく過ごすこと」を「スロードリンキング」と呼び、新しい時代の酒の楽しみ方として推奨するという。また、直営店での飲み放題メニューの中止も打ち出している。
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