アサヒビールは14日に発売した「アサヒ生ビール」の缶商品を一時休売すると発表した。

想定を大幅に上回る受注で、供給が追い付かなくなったため。


同商品は「マルエフ」の愛称で呼ばれ、現在では全国4000の飲食店のみで展開しているものを缶商品にしたもの。86年に発売し、低迷していたアサヒビールを復活に導いた。

87年発売の「スーパードライ」が爆発的に伸び、生産ラインを「スーパードライ」に集中させたために93年に終売となったが、飲食店からの要望が多く樽生だけが残り「まろやかなうまみで、ゆっくりと味わえる」といった味の評価で一部の飲食店から強い支持がある。

今回は、人と人とのつながりが希薄化した現代を背景に、ぬくもりをもたらすビールとして復活。活力を与える「スーパードライ」の一方で、癒しの商品として「スーパードライ」に続く第2の柱へ時間をかけて育成する商品と位置付けており、飲食店と連動した販促活動、新垣結衣さん起用のCMの投入などを行った。

26年には1000万箱(大瓶換算)を目指している。

なお、現時点では出荷再開は未定で、決まり次第、同社Webサイトで告知する。
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