「セブンプレミアム」惣菜ベンダーで製造開始 ノウハウ生かし品質向上へ 冷食など専用工場も セブン‐イレブン
青山商品本部長(セブン-イレブン)
セブン-イレブンはPB「セブンプレミアム」のパウチ惣菜について、同社のおにぎりや弁当などを供給するデイリーメーカー(惣菜ベンダー)での製造をこの下期から開始。わらべや日洋をはじめ全国9か所の既存工場内に新規ラインを設置し、現在27品を発売中だ。


「『セブンプレミアム』のデリカ(パウチ惣菜)は、この上期はやや苦戦。昨年は供給が間に合わないほど伸びたが、供給に追われるなかで商品を進化させられなかったのが反省点だ」(10月28日の商品政策説明会で青山誠一取締役執行役員商品本部長)。

大手冷食メーカーに製造委託してきた同PBの冷食では、すでに今春からデリカウイングなどデイリーメーカー数社に委託先を拡大。中食だけだった従来とは製造品目を大きく変え、冷食、デザートの専用工場を作るためメーカーと協議中だという。来年2月の新工場稼働を皮切りに、23年にかけて3工場の立ち上げが決定している。

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青山商品本部長(セブン-イレブン) パウチ惣菜についても、デイリー商品で培った技術やレシピ、手間ひまかけた製造工程を取り入れることで、味と品質を追求する構えだ。既存委託メーカーとの切磋琢磨も促す。

労働集約型産業の惣菜ベンダーだが、新工場では機械化による効率アップを図り、計画的な生産を実現する方針。

「デイリー工場で培ったさまざまな技術を落とし込む。すでに始まっている工場では、全国のグループ各社でも販売できる商品が用意できている。これを進化させるため、おにぎり、弁当、惣菜を全く作らないデイリー工場も準備中だ。供給面の限界にチャレンジしていきたい」(青山氏)。
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