ネイチャーポジティブの実現に向けた取り組みの一つとして、環境省では企業の森や里山、都市緑地など「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として認定する取り組みを令和5年度から開始。認定された区域は、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする「30by30(サーティ・バイ・サーティ)目標」の達成に貢献している。
今回認定された「三菱食品広島FLDC緑地」は、広島市の広島西部丘陵都市建設実施計画によって作られた「西風新都(せいふうしんと)」内の「伴南(ともみなみ)工業地区」に立地している。同社保有の物流センターである広島フルラインDCの敷地内にある緑地で、東側、南側はいずれも住宅地区として整備され、住宅地区と工業地区の緩衝帯となっている。また、ウグイス・エナガ・コゲラ・ジョウビタキ・シロハラ・ヤマガラなどの鳥類も生息している。