▼大手即席麺メーカーのトップは「長い夏に向けてカップ焼そば(汁なし麺)の露出を広げたい」と意気込む。冷凍うどんメーカーの販促担当は「暑いと売れなくなる」との問題意識から、初夏の販促を強化し需要に弾みをつけたいと展望する。
▼「9~10月におでん種が売れなくなった」と嘆くのは練り物メーカー幹部。近年は残暑の長期化でシーズンインが遅れているためだ。「季節感が変わって商売が難しい」とこぼす。
▼足元ではコメ価格高騰の話題で持ちきりだ。主食の代替需要で手ごろな総菜パンの売れ行きが良いと聞く。夏にコメ騒動が再来するかは不透明だが、猛暑・残暑の影響とあわせて少なからず消費行動の変化が予想される。食品業界各社の備えはいかがだろうか。