松坂屋名古屋店が現在地に移転開業して今年で100周年を迎えた5月1日、本館店頭で記念セレモニーが執り行われた。当日は、同店・齊藤毅店長=写真㊨=が鏡開きを行い、地元愛知の蔵元・関谷醸造の「蓬莱泉」樽酒を先着100人に振る舞ったほか、老舗御菓子所・両口屋是清の人気商品「千なり」に松坂屋の商標「いとうまる」が焼き印された松坂屋オリジナル千なりを先着1000人にプレゼントした。


冒頭あいさつで齊藤店長は、「この場所で100年間、商いを続けてこられたのも、ひとえに地域の皆さまの温かいご支援、ご愛顧に支えられてきたおかげ。“諸悪莫作 衆善奉行”(悪行をせず、善を行う)、お客様や社会への貢献を最優先に考えるという創業時の精神が、現在の百貨店事業にも脈々と受け継がれてきている。これからもこの地に根差しながら、次の100年に向けて地域とともに歩み続けていく」と語った。

松坂屋は、前身であるいとう呉服店が1611年に創業。1910年にデパートメントストアとして栄町で開業し、その後1925年5月1日に商号を改め現在地に移転開業した。24年秋から25年秋にかけて、約63億円を投資した大規模リニューアルが現在進行中。
編集部おすすめ