職業柄、「何年ぶり」「過去最高」に反応してしまう。2024年のエンゲル係数もその一つ。
▼「日本は食へのこだわりが強い」「中食シフトが進んでいる」といった見方もあるが、実感として生活の豊かさとは程遠い。昔教科書で習った「エンゲル係数の上昇=豊かさの低下」が最も腹落ちする。
▼教養・娯楽への支出減もエンゲル係数を押し上げる要因の一つ。然もありなん。東京ディズニーランドの入園料は2023年に1万900円(変動価格の最大値)と過去最高に。1983年開園当初(3900円)の3倍となれば、子ども連れで気軽にといった価格でもあるまい。
▼世の中はデフレからインフレ時代へと移行した。昨年からのコメ価格急騰がダメ押しとなり、生活コストは格段に上がっている。備蓄米放出後、コメ平均店頭価格は先ごろ「18週ぶりに0.4%値下がりした」というが、いかにも次元が低い。「何年ぶり」「過去最高」の対策が待たれる。
2人以上世帯の消費支出に占める食料品の割合は28.3%と1981年以降では43年ぶりの高水準という。
▼「日本は食へのこだわりが強い」「中食シフトが進んでいる」といった見方もあるが、実感として生活の豊かさとは程遠い。昔教科書で習った「エンゲル係数の上昇=豊かさの低下」が最も腹落ちする。
▼教養・娯楽への支出減もエンゲル係数を押し上げる要因の一つ。然もありなん。東京ディズニーランドの入園料は2023年に1万900円(変動価格の最大値)と過去最高に。1983年開園当初(3900円)の3倍となれば、子ども連れで気軽にといった価格でもあるまい。
▼世の中はデフレからインフレ時代へと移行した。昨年からのコメ価格急騰がダメ押しとなり、生活コストは格段に上がっている。備蓄米放出後、コメ平均店頭価格は先ごろ「18週ぶりに0.4%値下がりした」というが、いかにも次元が低い。「何年ぶり」「過去最高」の対策が待たれる。
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