健康意識の高まりや生活者の価値観変化から、アルコール分0.00%のビールテイスト飲料の販売規模は昨年までに17年比16%増(キリンビール調べ)。
このジャンルに期待される価値は「リフレッシュ感」「健康志向」などに大別されるなか、今後の伸びしろが期待されるのが「本物のビールらしさ」である。
技術革新の進展も背景に、ビール好きのユーザーを狙った本格的な味わいの商品が相次ぎ投入されている。
サントリーが9月24日から発売するのは「THE BEZERS(ザ・ベゼルズ)」(350㎖缶)。ビールの貯酒工程に着想を得た「熟成」で旨みを引き出すとともに、スピリッツ原酒を脱アルコール処理したエキスをブレンド。ノンアルながらビールで感じられるような飲みごたえを実現したという。
「あらためてお客様のニーズを確認すると、もっとおいしくしてほしい、お酒のような余韻や複雑身を感じられるものがほしい、といった声があった。ビールで感じられる飲みごたえを、しっかり感じていただける中味開発にチャレンジした」(同社ノンアル部長 福本匡志氏)。
発売を前に、俳優の浅野忠信さんが出演するCMも放映開始。健康志向層に支持される同社のロングセラー「オールフリー」とは異なる、お酒らしさや飲みごたえにフォーカスしたブランドとして育成を図る。年内の販売目標は45万㌜(8.4ℓ換算)。
ライト層・ノンユーザー層の獲得がカギ?
またキリンビールは「キリン本格醸造ノンアルコール ラガーゼロ」(350㎖缶)を30日から発売する。
「ビールを飲んだときのような気分になれる」商品を目指し、同社ノンアル史上最大の投資額と4年の歳月をかけて開発。キリンの原点であるラガータイプの味わいを再現するため、ラガービールの製法で醸造したビールを脱アル処理。その際にアルコールとともに失われてしまう成分を補うなどの工夫を重ね、これまでで最もビールに近いおいしさを実現したという。
キリン「ラガーゼロ」発表会で(19日)「ビール類は購入するけど、ノンアルビールは月1回未満という方が5100万人。これを捉えることがカギ」と語るのは、同社マーケティング部カテゴリーマネージャーの木村正一氏(下写真㊧)。おいしさへの期待感を満たすことで、チャンスが広がるとみる。
「(ビールテイストに求められる)ニーズとして一番大きくて伸びているのは、本格ビールらしい味わい。ノンアルビールのフラッグシップとして育成していきたい」。
爽やかなリフレッシュ感が支持される「キリン グリーンズフリー」との両軸で成長させたい考えだ。年内約50万㌜(大びん換算)の販売を目指す。
アサヒビールが昨年1月に発売した「アサヒゼロ」も、脱アル製法で実現した本格的なビールらしい味わいが好評。

![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 昼夜兼用立体 ハーブ&ユーカリの香り 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Q-T7qhTGL._SL500_.jpg)
![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 就寝立体タイプ 無香料 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51pV-1+GeGL._SL500_.jpg)







![NHKラジオ ラジオビジネス英語 2024年 9月号 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Ku32P5LhL._SL500_.jpg)
