90秒で“できたて麺”体験 蒸気調理ロボで専門店品質を追求 セブン‐イレブン
「お店で仕上げた できたて麺」
 セブン‐イレブン・ジャパンは、「お店で仕上げた できたて麺」を埼玉県内の一部店舗で10月22日から展開し、順次約40店へ拡大する。

 冷凍麺をマシンにセットすると、約90秒で専門店品質に仕上がる。
チルドやカップ麺では難しかった出来立て品質を実現し、夜間など新たな需要も取り込む狙い。客自身が操作するため、高付加価値と省人化を両立させつつ、冷凍の活用で廃棄削減も期待される。

 ソフトバンクロボティクスが開発した蒸気調理ロボット「STEAMA(スチーマ)」は、通常のレンジの解凍機能とは異なり、“調理する”のが特徴。冷凍麺をセットしボタンを押すと、ノズルが自動でフィルムを貫通し、撹拌と高温高圧スチームを同時に行う。茹でと蒸しを組み合わせることで冷凍によるでんぷん質の劣化を補い、麺のコシや滑らかさを実現。チャーシューなどの具材は水分膜で包み、熱が一気に入らないようにすることで、ふっくらジューシーに仕上げる。

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「お店で仕上げた できたて麺」 調理後は約20秒の高圧スチームで殺菌・洗浄し、残留物を除去。独自技術で香り成分も密閉され、味・温度・香り・食感を専門店同等のクオリティで楽しめる。

 商品本部次世代商品開発シニアマーチャンダイザーの赤松稔也氏は、「チルド麺は長い商品で7分など加熱に時間がかかるが、『スチーマ』なら90秒で専門店品質の一杯を提供できる。今後はパスタ・リゾットへの応用も視野に、ライヴ感とおいしさの新たな体験価値を広げたい」と語る。

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商品をアピールする赤松稔也氏
商品をアピールする赤松稔也氏 設置店舗は、既存製品とのカニバリや相乗効果を検証したのち、埼玉を中心にスピーディな展開を目指す。「コーヒーマシンも当初は驚かれたが、今では多くの人に受け入れられている。
“できたて麺”も様々なシーンで利用してほしい」と話す。ラインアップは「醤油ラーメン」「味噌ラーメン」「豚骨醤油ラーメン」(各630円)、「台湾まぜそば」(593円)、「肉うどん」(560円)の5品。
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