AGFのスティックがホテル朝食バイキングのドリンクメニュー需要を開拓 人手不足・果汁高騰などの社会課題に対応
味の素AGFの藤巻万之ソリューションビジネス部ノンコーヒー開発グループグループ長
味の素AGFの業務用スティック商品がホテル朝食バイキングのドリンクメニュー需要を開拓している。

突破口を開いたのは、昨年8月に発売開始した「AGF®プロフェッショナル」さわやかりんご500ml用(以下、「さわやかりんご」)。


同商品は、果実由来の香りの成分を抽出しアロマカプセルに閉じ込め、ほどよい甘みの果糖を使用することで、新鮮な果汁感を再現したもの。独自のフレッシュフルーツエンハンス技術を用いている。

4月16日取材に応じた藤巻万之ソリューションビジネス部ノンコーヒー開発グループグループ長は「水にサッと溶け、溶けた時に物凄く香りが楽しめるようになっている」と胸を張る。

おいしさとともに、ピッチャーなどに入った500mlの冷水にスティック1本を入れるだけでつくれる簡便性も、深刻な人手不足に陥るホテルに受入れられているという。

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味の素AGFの藤巻万之ソリューションビジネス部ノンコーヒー開発グループグループ長「一度採用いただいて使い勝手が分かっていただけると商品数が増えていく傾向にある。チェーン展開されているホテル業態は、本部商談で全店採用されるケースもあれば、本部で採用決定後に各店の判断を仰ぐケースもある。
後者の場合、1店舗で好評だと口コミで広がっていく」と説明する。

ホテルには、業務用卸を通じた営業活動や展示会で提案し最初の1品を試しに使ってもらうことに注力。

トライアルからリピートや複数店舗に水平展開される傾向にあり、導入店からは、おいしさや簡便性に加えて、保管スペースが削減でき、賞味期限が長くロスなく必要な分だけ作れる点が受け入れられているという。保管スペースについては、紙パック入り果汁飲料の6分の1を謳う。

「さわやかりんご」は、AGFスティック初のフルーツドリンクタイプの粉末飲料で、豊かな果汁感も訴求ポイントとなる。

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左から「AGF®プロフェッショナル」さわやかりんご、きりっとオレンジ
左から「AGF®プロフェッショナル」さわやかりんご、きりっとオレンジホテルの朝食バイキングでピッチャーに入れて提供されるフルーツジュースは、宿泊者のおもてなしに欠かせないものである一方、運営サイドにとって利益の圧迫要因になっている。


近年、原価高騰に加え一部果汁の供給不安などにより果汁飲料のコストが上昇し、朝食バイキングのようなフリードリンクでの持続的な提供が危ぶまれている。

そうした中で「さわやかりんご」は受け入れられ、バラエティニーズの高まりを受けて今年2月には粉末フルーツドリンク2品目として「AGF®プロフェッショナル」きりっとオレンジを新発売した。