日本酒はおやじの魂、そんな時代はもう古い。女性や若者のあいだで日本酒ブームが巻き起こる中、見た目も美しく、呑んで楽しい日本酒が登場した。
月桂冠は言わずと知れた日本酒メーカー。本社および工場を京都府の伏見に置く、1637年創業(なんと378年前!)の老舗中の老舗。日本酒を女性に広げようと各メーカーがこぞって開発する中で、より女性や若者に向けた日本酒をさきがけて研究してきた第一人者でもある。当サイトでもご紹介した、大手製造メーカーで初めて参入したノンアルコール日本酒「月桂冠フリー」や初心者も呑みやすいスパークリング日本酒「うたかた」など、女性にとって「呑んでみたいかも」と思わせる仕掛けに積極的なメーカーだ。今回新発売の『おちょこで日本酒 PONSHU』は、その姿が何とも女性の心をくすぐる。
美しい花柄のデザインは、うたかたのパッケージと同じく京都のテキスタイルブランド「SOU・SOU」とのコラボレーション。和の美しさを現代デザインに融合させたSOU・SOUの生地はとても人気が高く、地下足袋・和装、小物、インテリアなど様々な商品が大人気。そんな人気ブランドによるデザインは、「淡麗甘口」「純米」「超辛口冷酒」の3種類それぞれ異なる。初心者向けの「淡麗甘口」は白いパッケージで、おはじきをモチーフに丸い玉をゆるやかにあしらっている。一方、日本酒初心者向けの中級編でふたり呑みを想定した「純米」は、ピンクのパッケージ。紅色や桃色の梅の花がポップに描かれている。
が、それだけではない。『おちょこで日本酒 PONSHU』の魅力は何といってもフタが「おちょこ」になっているというところ。上の部分のビニールだけをぺりぺりとはがすと、フタが見事におちょこになる。
それでは「淡麗甘口」「純米」「超辛口冷酒」をそれぞれ飲み比べてみよう。初級・中級・上級とレベルはあれど、どれも初心者向けということには変わりなく、呑みやすさは期待できそう。
まずは、基準となる中級の「純米」から。おちょこに注ぐと、その透き通った和の美しさがいい。日本酒なのにおやじっぽさがまったくなく、おちょこの威力はすばらしい。
香りはまさに日本酒。3種類の味は見た目ではまったく区別がつかないが、「超辛口冷酒」は日本酒独特の香りが強いように感じる。
それでは1杯、いただきます。
続いて、初級編の「淡麗甘口」をいただく。
最後は上級編の「超辛口冷酒」。漆黒のおちょこはまさに大人。超辛口という名前がついているが、どれくらい辛口なのだろうか? アルコール分は13度以上14度未満と、3種類の中ではもっとも高いが、あくまで一般的な日本酒の強さ。ひとくちいただくと、確かに辛口。舌と喉に辛さと刺激を感じる。料理と一緒に呑むと、それほど辛さを感じないのでほど良い。
薄味の料理が好みの記者の個人的見解では、この「超辛口冷酒」が日本酒を呑んでいる感が一番あって気に入った。が、一度に全部呑みきるには至らず、次回に持ち越しは仕方がない。『おちょこで日本酒 PONSHU』は180mLびんだが、おちょこの8分め程度についてのむと約7杯分にもなった。ちびちび呑むのが日本酒、というイメージがあるが初心者には意外に十分すぎる量なのだ。
月桂冠のホームページをのぞいてみると、イメージキャラクターの仲間由紀恵さんが着物姿でおちょこを手に「月」を呑む姿が。日本酒を呑む女性は美しい、そんなイメージが定着していくことを願う。もしもこの春、日本酒デビューをするのなら、着物を着て女子会を開いてみるのもいいかもしれない。
月桂冠 おちょこで日本酒(PONSHU)純米180mLびん詰 1本【京都】【伏見】【RCP】
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販売価格: 281 円 (2015/4/24 17:39 更新)
販売店舗: Online Shop 月桂冠
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