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『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は4月15日にラスト写真集『カメリア』(小学館)を発売、グラビア活動に幕を下ろすレジェンド・山崎真実(やまさき・まみ)さんの前編。

山崎さんは2004年、「ミスマガジン2004」で読者特別賞を受賞。以降、グラビア活動休止を含め、約20年間にわたり、各誌の表紙巻頭を飾るグラビア界のレジェンドに。また同時に女優としても、『轟轟戦隊ボウケンジャー』(2006年)ほか、映画、ドラマ、舞台など多岐にわたって活動し続けている。

『週刊プレイボーイ』には2004年46号に初登場。以降、そのグラビア登場回数は現在までに25回、表紙も6回に上っている。今回はそんな彼女のデビューまでの経緯や初グラビアの思い出などを語ってもらった。

いまレジェンドが明かす、グラビア活動のエピソード数々。必見!

ラスト写真集が話題のレジェンド・山崎真実が語る初グラビアの記憶「目つきがヤバくて、ほとんどしゃべらないから"とっつきにくいコ"だと思われたみたいです」【初グラビア物語】
『週刊プレイボーイ』2004年46号(井ノ元浩二)より

『週刊プレイボーイ』2004年46号(井ノ元浩二)より
ーー山崎真実さんは、2004年に「ミスマガジン」の読者特別賞を受賞以来、一時期お休みしつつも約20年間にわたって活躍してきたグラビア界のレジェンド。それが、4月に発売する写真集『カメリア』で、グラビアを引退するとか。

山崎 3年前の写真展の頃から考えていたんです。長くやってきて、特に復帰してからは、やりたいことをやらせてもらえるようになりました。で、いつも「新しい自分を見せたい!」と思いながら、毎回撮影に挑んできたんですけど、ここ数年は新たにテーマを考えたり、カメラマンさんの人選を考えるのにも時間がかかって。

もうやり尽くしたかなと思ったんです。であれば潔くやめようと。今回はラスト写真集として表現のマックスを目指し、自分では満足いく仕上がりになりましたね。

ーー残念ですが、ラスト写真集への期待が募ります。さてこのコーナーは毎回、初グラビアに関するお話を伺っています。山崎さんは幼い頃から新体操の選手として地元・大阪でご活躍だったそうですね。

山崎 高校時代はインターハイと国体にも出場したけど、活躍したかは自分ではわからないです(笑)。ただ新体操は4歳から始めて、高2まで相当、頑張っていましたね。毎日朝6時から夜10時頃まで、授業を除いてひたすら練習。部活ばかりの学校生活でしたから。

ラスト写真集が話題のレジェンド・山崎真実が語る初グラビアの記憶「目つきがヤバくて、ほとんどしゃべらないから"とっつきにくいコ"だと思われたみたいです」【初グラビア物語】
山崎真実

ーーそんな筋金入りの体育会系女子がどんな経緯で芸能界へ?

山崎 もともとナインティナインの矢部(浩之)さんのお兄さんが社長の事務所に所属していたんですけど、社長からご連絡いただきました。いまはダメですけど、同級生のお姉さんが、そのモデル事務所に所属していて、妹の中学の卒アルを見せてもらったみたいです。

その中で私を見つけたとか。

ーーもともと人前に立ち、目立つのは好きだったんですか?

山崎 全然。まぁ、それで20年この仕事やってるのは矛盾してますけどね(笑)。だから、どこに行ってもタレントらしくないって言われます。友達みたいだって。

ーーではなぜ入所を?

山崎 ちょうど部活を辞め、ヒマしていたので(笑)。

最初はほとんど仕事してなくて、本格的に始めたのは「ミスマガジン2004」以降ですけど。

ーーその「ミスマガ」は自分で応募したんですか?

山崎 いいえ。社長にオーディションあるから水着持ってこいと言われ、行ったらそこが大阪の選考会場だったんですよ。でベスト16、ファイナルと進んじゃって。でも私、途中までそれが「ミスマガ」だって知らなかったんですよね。

ーーえ? 水着でしょ? ただのオーディションではないぞ、とか疑ったりしなかったんですか?

山崎 まったく。

新体操はレオタードを着るから、水着も特別なものとは思わなかったし。

ーーグラビアは見たことあったんですか? 当時はMEGUMIさん、小池栄子さん、井上和香さんとかテレビでも活躍してたでしょう?

山崎 見たことなかったです。部活ばかりやってたのでテレビも見てないし。自分で言うのもなんやけど純粋やったんだと思います。

ーーいやいや、つくづくマイペースというか(笑)。そして『ヤングマガジン』2004年19号(4月5日発売)でベスト16が発表。そこに山崎さんの水着姿が掲載されています。これが初の水着撮影だと思いますがこの時、緊張は?

山崎 何とも思わなかったです(笑)。ただ後で編集さんに聞いた話では目つきがヤバくて、しかもほとんどしゃべらないから"とっつきにくいコ"だと思われたみたいです。人見知りなのと、部活で目上には自分から口をきくなと言われていたからなんですけどね。

ラスト写真集が話題のレジェンド・山崎真実が語る初グラビアの記憶「目つきがヤバくて、ほとんどしゃべらないから"とっつきにくいコ"だと思われたみたいです」【初グラビア物語】
山崎真実

ーーさらに『ヤングマガジン』27号(6月7日発売)で最終候補5名で表紙・巻頭に登場。これが初めての本格グラビアですよね。

山崎 はい。この時は沖縄ロケだったんです。なのですごく楽しくて。しかもこの5名に決まった時点で次に行く記念ロケがタヒチと決まっていたんです。だからめちゃくちゃ舞い上がっていました!

ーータヒチとは豪華ですね~! じゃあ撮影も楽しく順調に?

山崎 それがまるでダメでした。ポージングなんて初めてだから、カメラマンさんにいっぱい指示されてなんとかで。あと笑顔もできひんかったです。同行した社長がカメラマンさんの後ろで変な顔してくれて、それでなんとか笑えるって感じ。一方で周りのみんなは撮影会をやっていたので慣れていたんです。「もっと勉強せなあかんな」って、ずっと思ってました。

ーーレジェンドの山崎さんも最初から完璧だったわけではないと。そして、最終的に「読者特別賞」を受賞しました!

山崎 すごく嬉しかったです! でもグランプリを獲れず悔しい気持ちもあって。というのも、そのベスト5の表紙で私はセンターに立ったんですけど、現地で「集合の並び=順位」みたいな噂があったんです。なので「これは(自分が)グランプリちゃうか!」ってめちゃめちゃ期待しちゃって(笑)。せっかく賞はいただいたけどしょっぱなから、なんだか挫折したみたいな気分でした。

ーーまぁ表紙でセンターに立てば、確かに期待しちゃいますよね。さて『週刊プレイボーイ』ですが、2004年46号(11月4日発売)が山崎さんの初登場です。覚えています(誌面を見せる)?

山崎 え! ......(沈黙)。もう20年近く前なんでどんな撮影だったか記憶になくて。これ、どこでロケしたんだろう。沖縄? う~ん。すみません。ただ担当編集の方がめっちゃ威厳のある方で、ビビっていたのは覚えています。あとカメラマンさんにもビビっていたかな。何か言われて落ち込んだ気がします。

ラスト写真集が話題のレジェンド・山崎真実が語る初グラビアの記憶「目つきがヤバくて、ほとんどしゃべらないから"とっつきにくいコ"だと思われたみたいです」【初グラビア物語】
『週刊プレイボーイ』2004年46号(井ノ元浩二)より

『週刊プレイボーイ』2004年46号(井ノ元浩二)より
ーー随分と厳しいことを?

山崎 いえ、そこまでではなかったかな。ただ当時の自分が何事に対しても過剰に反応してしまって。まだグラビアに慣れていなかったので、自信が足りなかったからかもしれないですね。

ーーこのグラビア。いま、改めて見てどうですか?

山崎 う~ん。(全部を見返して)表情もそうだけど、全部がカタいですね。笑顔なんて全然できてないし。この後、何度か撮影していただきましたけど、当初は週プレさんの撮影では自分を発揮しきれない実感があって。週プレさんが一番緊張していた気がします。

ラスト写真集が話題のレジェンド・山崎真実が語る初グラビアの記憶「目つきがヤバくて、ほとんどしゃべらないから"とっつきにくいコ"だと思われたみたいです」【初グラビア物語】
『週刊プレイボーイ』2004年46号(井ノ元浩二)より

『週刊プレイボーイ』2004年46号(井ノ元浩二)より
ーーとはいえ読者の反響は大きく、2005年から2007年までで9回グラビアに登場。3~4ヶ月に一度は撮影している勘定です。

山崎 ありがたいですね。2005年はNHKの英会話番組(『100語でスタート!英会話』)、翌年は戦隊モノ(『轟轟戦隊ボウケンジャー』)にそれぞれ出演が決まり、応援してくださる方が増えたんですよ。その影響もあると思います。

ーー当時はグラビア界も好景気でした。ロケは豪華だったのでは?

山崎 週プレさんやヤンマガさんなどはハワイやグアムのロケが多く、必ず月イチでは行っていましたね。あ、ラスベガスロケもあったな。日程も数泊があって、必ずオフの日がありました。今と比べるとものすごく贅沢ですよね。

ーーたくさん行った中で特に印象に残ってるロケはあります?

山崎 週プレの編集さんとも、随分親しくさせていただくようになってから......確か2005~6年頃の沖縄ロケかな。あ、撮影の話じゃないんですけどいいですか?(笑)

ーーもちろん!

山崎 無事撮影が終わって、最後の夜にみんなでお酒を飲みに行ったんです。そうしたらあまりに楽しいから飲みすぎちゃって、まるで記憶がないんですよ。で、後で聞いたらやらかしたみたいで......。

ーーほう! 一体、どんな?

山崎 飲みながら突然「こんな私と飲んでくれてありがとうございます!」って泣きだしたり、トイレに行ったまま出てこなくなったり。挙句ホテルの部屋に担ぎ込まれた瞬間、「彼氏でもないのに触るな!」って、肩を貸してくれた編集さんに怒鳴ったり......。いやー! もう! 最低ですよね!!

ーー......だけどまったく覚えてないと。

山崎 ......はい、覚えてないです(笑)。

ーー豪快というか(笑)。いまはコンプラ的にもタレントさんとそんな無茶な飲み会、あり得ないですよ!

山崎 ですよね。その時も皆さん、何度も飲むのを止めようとしたけど、私がやめんかったみたいで。いやいや、本当に何も覚えてないんです。覚えているのは翌朝、ホテルから空港までのバスの中でず~っと気持ち悪かったことだけ。ただただ恥ずかしいです(笑)。

ラスト写真集が話題のレジェンド・山崎真実が語る初グラビアの記憶「目つきがヤバくて、ほとんどしゃべらないから"とっつきにくいコ"だと思われたみたいです」【初グラビア物語】
山崎真実

●山崎真実(やまさき・まみ) 
1985年9月20日生まれ 大阪府出身 
身長171㎝ 血液型=B型 
○「ミスマガジン2004」の読者特別賞を受賞し、グラビアデビューする。その後、女優としてさまざまな作品に出演。
公式X【@yamasakimami920】 
公式Instagram【@mami_yamasaki0920】

取材・文/大野智己 撮影/荻原大志