子どもの頃や学生時代は「将来こんな風になりたい」「これをやってみたい」などたくさんの夢や野望があった人も、大人になるとそれらを追って実現することを諦めてしまいやすい。忙しい毎日に追われ、夢そのものをいつのまにか忘れていたという人もいるかもしれない。
夢は何歳になっても持つことができるし、仕事や家事、子育てが忙しい中でも叶えることができるが、そこには情熱が必要だ。私たちはどうすれば夢への色あせない情熱を持ち続けることができるのだろうか。
『記録するだけであなたの夢が10倍叶う! 夢を叶えるドリームマネージャー手帳』(産業能率大学出版部刊)は、この問いの答えを提示する。
「記録しておけば、夢も夢への情熱も忘れない」
では、何を、どのように記録するのか。今回は著者の金村秀一さんにお話をうかがった。
■「夢を持つことを忘れた人」と「夢を諦めた人」――冒頭の「壺と石の話(壺に石を詰めて、その石の意味と、壺が一杯になったかどうかを問うエピソード)」に本書のメッセージがあるように思いました。これは裏を返すと、最初に入れるべき大きな石(自分にとって大事なもの)がない人が多いということでもあるのでしょうか。
金村:そう考えることもできます。社会人になるとやりたいことや夢を諦めてしまっている人が多いのは確かですから。
ただ、本意としてはむしろ、日々の生活に追われて、やりたいことを見つけたり、夢をみることを「やめてしまう」人が多いということです。夢を見ることをやめてしまったが最後、少しずつ自分の中にあった情熱やエネルギーが奪われて、静かに失望のなかで生きていくことになります。