顔を思い出しただけで憂欝になる。次回もきっとイヤなことを言われる。
でも言い返せない。そんな人、周囲にいないでしょうか。

 何であんなに失礼なことばかり言えるんだろう、デリカシーも何もない。でも、いつも言われっぱなし。その言葉に対してキレてしまっても関係はより悪化するだけです。そんな人に対してどのように言い返せばいいのでしょう。『イヤな相手に言いっ放しにさせない50の対応術』(潮凪洋介/著、ソフトバンク・クリエイティブ/刊)から、3つのシチュエーション別でご紹介していきます。

■あまりにもネガティブなことを言ってくる友人
相手「相変わらずお前はさえないな」
「そりゃ、どういう意味だ?」
相手「え? だってさぁ~」
「気分悪いよ」
相手「何、それ?」

 いくら親しい仲だといっても、そこに礼儀はあるはず。しかし、何でも言い合える仲だと言っても、頭ごなしに小バカにされてばかりいるのは決して気持ちよくないことです。では、自分に対してネガティブなことばかり言ってくる友達にはどう言い返せばいいのでしょうか。

「友達だからって『限度』っていうものがあるんだよ。謝ってくれないかな」

 失礼なことを言ったのは相手、怒っているのは自分。

 ずっと「いい人」になって言われっぱなしでも、何らいい事はありません。温厚だということは素晴らしいことですが、ストレスになるようなことばかり言う相手には、ハッキリ言い返すことも大事です。

■イベントの計画をしているとダメ出しを連発してくる相手
「サプライズで、家族の手紙を朗読するVTRを盛り込んだらどうだろう?」
相手「そういう企画はありふれてて、やっても無駄だと思うよ。ウケないでしょ」
「え? 家族からの手紙は感動するイベントの『定番物』だと思うけどな」
相手「そうかな? きっとダメでしょ」

 これは共通の友人の結婚式の2次会の企画を考えているときの一コマ。
 よく、意見をどんどん出しても全部「ダメ、ダメ」「つまんない」「なんでこんなのしか考えられないの?」といった具合にダメ出し連発してくる人がいます。みんなでワイワイやっているのに、頭ごなしの否定をやめない人は会合の空気などまったく気にしないものだから困ったもの。そんなときに使うべき対応フレーズがこちらです。

「そう。それじゃあ、他に何かいいアイデアはない?」

 否定をするだけの相手には対案を出させるのです。そして、これはビジネスの場でも有効。また、潮凪さんは否定グセがあるタイプの人には、否定グセを否定する「逆否定」が効果的だといいます。

 いつまでも「いい人」では、舐められっぱなしのままでしかありません。
ちゃんと伝えるべきことは伝えることが、自分のストレスをなくす第一歩です。そして、もし、どのように言葉をきり返せばいいのか分からないときは、潮凪さんのアドバイスを参考にしてみてはいかがでしょうか。
(新刊JP編集部)


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