イギリスメディア『talkSPORT』によれば、クラブと代表で奪ったゴール数はこれで「120」に到達したという。FW顔負けの得点力を見せつけているが、そもそもDFとして最もゴールを奪った選手は誰なのだろうか。
今回は『talkSPORT』が発表したDFの通算得点ランキング上位10名を紹介する。
▼10位 109ゴール
フランツ・ベッケンバウアー(元西ドイツ代表)
主な所属クラブ:バイエルン(1964~1977年)
“皇帝” (カイザー)の愛称で親しまれ、1974 FIFA ワールドカップ 西ドイツではキャプテンとして母国を優勝に導いたベッケンバウアー。守備はもちろん、最終ラインから攻撃を組み立てるだけでなくシュートまで決めてみせ、新たなリベロ像を築いた。
▼7位タイ 113ゴール
ロベルト・カルロス(元ブラジル代表)
主な所属クラブ:レアル・マドリード(1996~2007年)
「超攻撃的サイドバック」と聞いて、真っ先に思い浮かべる選手の一人がR・カルロスだろう。“悪魔の左足”から放たれる強烈なフリーキックは、世界中のサッカーファンに大きな衝撃を与えた。チャンピオンズリーグではDFとして歴代最多の16ゴールを挙げている。
パウル・ブライトナー(元西ドイツ代表)
主な所属クラブ:バイエルン(1970~1974年、1978~1983年)、レアル・マドリード(1974~1977年)
ベッケンバウアーとともに西ドイツ代表を支えたブライトナーもDFながら多くの得点を奪い、“皇帝”を超える113ゴールを記録した。とりわけ大舞台に強く、1974年と1982年の2度のW杯決勝で得点をマーク。
スティーヴ・ブルース(イングランド)
主な所属クラブ:マンチェスター・U(1987~1996年)
現在、武藤嘉紀が所属するニューカッスルで監督を務めるブルースも7位にランクイン。現役時代はセンターバックとして活躍し、マンチェスター・Uには8年半にわたって在籍した。1990-91シーズンにはリーグ戦で13ゴール、公式戦では19ゴールを記録するなど、攻撃面でも存在感を発揮した。
▼6位 120ゴール
セルヒオ・ラモス(スペイン代表)
主な所属クラブ:レアル・マドリード(2005年~)
S・ラモスは6位にランクイン。2018年夏のクリスティアーノ・ロナウド退団以降、レアルの正式なPKキッカーとなったことで得点数が増加。
▼5位 130ゴール
グレアム・アレクサンダー(元スコットランド代表)
主な所属クラブ:バーンリー(2007~2011年)
イングランド下部リーグを主戦場としたアレクサンダーは、通算130ゴールを記録。右サイドバックながら、得意のPKで多くのゴールを稼いだ。なおスコットランド代表では得点を挙げておらず、130ゴールはすべてクラブで奪ったものである。
▼4位 153ゴール
ローラン・ブラン(元フランス代表)
主な所属クラブ:モンペリエ(1983~1991年)、バルセロナ(1996~1997年)、マンチェスター・U(2001~2003年)
キャリア当初は攻撃的MFだったが、のちにセンターバックへコンバートしたブラン。プロデビューを飾ったモンペリエではクラブの歴代最多得点記録を樹立し、今もその記録は破られていない。またフランス代表でも16得点をマーク。W杯初優勝を果たした1998年フランス大会では、ラウンド16のパラグアイ代表戦でゴールデンゴールを奪い、勝利に貢献した。
▼3位 163ゴール
フェルナンド・イエロ(元スペイン代表)
主な所属クラブ:レアル・マドリード(1989~2003年)
3位に入ったのはクラブと代表でS・ラモスの先輩にあたるイエロだ。現役時代にはボランチとしてもプレーし、プレースキッカーとしても活躍。
▼2位 175ゴール
ダニエル・パサレラ(元アルゼンチン代表)
主な所属クラブ:リーベル・プレート(1974~1982年)、フィオレンティーナ(1982~1986年)
『talkSPORT』が「間違いなく南米生まれで史上最高のDF」と評しているのがパサレラだ。センターバックとしては小柄な173センチながら、競り合いでも強さを発揮し、数多くのゴールを生み出した。アルゼンチン代表ではキャプテンを務め、1978年のアルゼンチンW杯で母国を初優勝へと導いた。
▼1位 253ゴール
ロナルド・クーマン(元オランダ代表)
主な所属クラブ:PSV(1986~1989年)、バルセロナ(1989~1995年)
DFとして最も多くのゴールを決めた選手は、現在オランダ代表監督を務めるクーマンだった。
(記事/Footmedia)