FIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選・グループB第5節が11日に行われ、日本代表は敵地でベトナム代表と対戦した。

 ここまで2勝2敗の日本代表は、勝利した10月12日のオーストラリア代表戦と同じく4-3-3のフォーメーションを採用し、同試合からのスタメン変更は1枚のみ。
酒井宏樹はベンチメンバーからも外れ、山根視来が右サイドバックのスタメンに抜擢された。

日本のファーストシュートは6分。右サイドの高い位置でルーズボールを回収した田中碧がグラウンダーで折り返し、ペナルティエリア中央で南野拓実がフリーで合わせる。しかし、右足ダイレクトでのシュートは枠を捉えられない。

 ボールを握りながら相手の出方をうかがう日本は17分、縦に素早い攻めで先制点を獲得する。相手のゴールキックを冨安健洋が跳ね返すと、遠藤航を経由して、大迫勇也がボールを収める。
大迫は得意のポストプレーで前方にスルーパスを供給し、南野が抜け出す。南野は左から丁寧にグラウンダーで折り返すと、ゴール前に飛び込んだ伊東純也が合わせてネットを揺らした。

 日本は何度かヒヤリとする場面を迎えるが、ベトナムに決定的な場面を与えないまま時計の針を進める。すると40分、コーナーキックの守備からカウンターを展開。スルーパスに抜け出した伊東はファイナルサードまでドリブルで運ぶと、左サイドから中央に切り込んで右足を振り抜く。鋭い一撃がゴール左上に突き刺さったが、シュートの軌道上にいた田中のオフサイドを取られて得点は取り消された。


 1点のリードで折り返した日本は、後半の途中から古橋亨梧や浅野拓磨らスピードのある選手らを前線に投入するが、依然として攻めあぐねる展開が続き、中々ベトナムを突き放す1点を奪えない。81分にはペナルティエリア左、85分にはペナルティエリアの外から柴崎岳が鋭いシュートを放つが、相手GKブイ・タン・チュオンのセーブに阻まれる。

 試合はこのまま終了。日本代表は攻撃面で物足りなさを感じる内容となったが、しっかりと勝ち切り、2連勝で3勝2敗とした。一方、ベトナム代表は5連敗となった。次節、日本代表は16日にアウェイでオマーン代表と、ベトナム代表は同日にホームでサウジアラビアと対戦する。


【スコア】
ベトナム代表 0-1 日本代表

【得点者】
0-1 17分 伊東純也(日本)

【スターティングメンバー】
日本代表(4-3-3)
権田修一;山根視来、吉田麻也、冨安健洋、長友佑都(63分 中山雄太);田中碧(75分 柴崎岳)、遠藤航、守田英正(88分 原口元気);伊東純也、大迫勇也(75分 古橋亨梧)、南野拓実(63分 浅野拓磨)