バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が、21シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ敗退の憂き目にあった同クラブへの思いを明かした。9日付でスペイン紙『マルカ』が伝えている。


 今夏のバルセロナは経営難によりアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが電撃退団。加えて、主力選手と減俸交渉を行うなど、資金繰りに奔走した。騒動が絶えなかったバルセロナは2021-22シーズンのラ・リーガ開幕3試合無敗とスタートダッシュに成功したものの、9月14日に行われたCL・グループE第1節バイエルン戦での完敗を境に成績不振に陥る。この状況を打破するためにバルセロナはロナルド・クーマン氏を解任し、シャビ監督を招へいした。11月24日に行われたグループE第5節ベンフィカ戦で勝ち点1を獲得し、決勝トーナメント進出に望みをつなげたが、8日に行われた第6節バイエルン戦で0-3の敗戦。この結果、グループE3位に転落したバルセロナは、21シーズンぶりに予選敗退が決定した。


 第6節バイエルン戦で完敗を喫し、2000-01シーズンぶりとなるGS敗退が決定。ラポルタ会長は「我々はみんな、同じ方向に向かって漕がなければならない」と激励。また「選手たちはできる限りのことをしてくれたし、素晴らしいチームを相手にすればなおさらだ」と心境を明かした。

 さらに、ラポルタ会長は「私たちは悲しみに暮れているけど、仕事を続け、困難なスポーツおよび経済の状況を逆転させるために、前を見る必要がある。また、クラブが深刻な財政危機に陥っていることも忘れてはならない」と現状に言及。続けて「ドレッシングルームに降りることができなかった。
飛行機の中でシャビと話をするが、今は冷静にならなければならない」とクラブ再建を誓った。