アトレティコ・マドリードのポルトガル代表FWジョアン・フェリックスを取り巻く環境は、依然として厳しいようだ。10日、スペインメディア『Relevo』が報じている。


 ディエゴ・シメオネ政権14年目となるシーズンが始動したアトレティコ・マドリードは、すでに左SBハビ・ガラン、CBチャグラル・ソユンク、CBサンティアゴ・モウリーニョ、右SBセサル・アスピリクエタとディフェンラインに4選手を加えた。一方で、レンタル移籍先から復帰したDFレナン・ロディとFWジョアン・フェリックスの両選手は、構想外との見方が強い。とりわけ、後者は、指揮官との確執や背番号『7』をFWアントワーヌ・グリーズマンが着用することなど、クラブ退団が現実味を帯びている。

 そんななかで10日、先月の代表活動に参加したJ・フェリックスは、FWアルバロ・モラタやMFヤニック・カラスコとともに、一足先に始動していたチームに合流。しかし、同選手を取り巻く環境は依然として厳しいものだった。『Relevo』は、U-21EUROに臨んだMFロドリゴ・リケルメとFWセルヒオ・カメージョを除いた選手たちが集結した同日のトレーニングで、10対10のミニゲームを実施したことを明らかにし、そのチーム編成からJ・フェリックスが漏れたことを報じた。


 またトレーニング終了後には、J・フェリックスが、同クラブのスポーツ・ディレクター職(SD)に就くアンドレア・ベルタ氏に呼び止められたという。『Relevo』によると、「ロヒブランコスのスポーツディレクターが、彼に何かを言ったようだが、選手はそれに不満げの様子だった」と険悪な雰囲気とのことだ。

 2019年夏にクラブ史上最高額の1億2000万ユーロ(約188億円)で、アトレティコ・マドリードに加入したJ・フェリックス。冷遇を受ける同選手の移籍先候補としては、パリ・サンジェルマンやベンフィカなどの名前が挙がっている。