国際親善試合が12日に行われ、ドイツ代表とフランス代表がドルトムントのジグナル・イドゥナ・パルクで対戦した。

 日本代表に1-4で敗れ、ハンジ・フリック監督を解任し、ルディ・フェラー暫定監督の下でフランスに挑んだドイツは、日本戦から3選手を変更。
対するフランスは、7日のEURO予選から6選手を入れ替え、キリアン・エンバペやウスマン・デンベレらがベンチスタートとなった。

 試合が動いたのは開始4分、ワンツーでボックス左の深い位置に侵入したベンヤミン・ヘンリヒスがゴール前に鋭いクロスを送ると、ボックス中央でボールを収めたトーマス・ミュラーが素早く左足を振り抜き、ゴールネットを揺らす。自国開催のEUROに向けて背水のドイツが先手を奪った。

 序盤は攻勢に出る場面も見られたドイツだったが、早々にイルカイ・ギュンドアンが負傷交代となると、時間の経過と共にフランスが攻撃の手を強めていく。しかし、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンの牙城を崩すことができない。後半に入ってもフランスの攻勢は続いたが、87分にフランスのパスミスからドイツがボールを回収すると、後半途中から出場したカイ・ハフェルツのスルーパスをボックス右で受けたレロイ・サネが左足でシュートを流し込んだ。


 日本戦に続くサネのゴールで大きな追加点を手にしたドイツだったが、直後の89分にボックス左で切り返しを見せたカマヴィンガに対応しようとしたサネが足をかけてPKを献上。これをアントワーヌ・グリーズマンがゴール右に決め、フランスが1点を返した。しかし、試合はそのまま終了し、ドイツが2-1で勝利。6試合ぶりの白星を手にすることに成功した。