ブレントフォードに所属するイングランド代表FWイヴァン・トニーが、今冬にビッグクラブへと移籍する可能性は低いのかもしれない。17日、イギリスメディア『スカイ』が伝えている。


 現在27歳のトニーは、2020年夏に当時2部のブレントフォードへ移籍。2020-21シーズンには得点王を獲得するなど活躍し、同クラブを史上初のプレミアリーグ昇格へ導いた。昨シーズンもリーグ戦33試合に出場し20ゴール4アシストを記録するなど攻撃陣を牽引。3月にはイングランド代表デビューも果たしていた。しかし、現在は合計262件の賭博規則違反でFAから起訴されており、昨年5月には8カ月間に渡るサッカー関連活動の出場停止と、5万ポンド(約940万円)の罰金処分が下された。

 今年の1月17日まで試合出場が禁止されていたトニーだったが、20日に行われるプレミアリーグ第21節のノッティンガム・フォレスト戦から再びピッチに立つことが可能となる。
かねてより、出場停止が明ける冬の移籍市場でのビッグクラブ加入が噂されている同選手だが、移籍の可能性は以前に比べて低下しているという。

 同メディアのライアル・トーマス記者は、「移籍市場は低迷しており、大きな動きはなく、トップクラブからさらなる投資の余地はほとんどない」と指摘。プレミアリーグが設ける収益性と持続可能性に関する規則(PSR)が、トニー獲得に向けた莫大な移籍金確保の障壁になっていると報じ、PSR違反でエヴァートンとノッティンガム・フォレストが告発されたことで、「他クラブをさらに怯えさせた」と主張した。
 
 また、トニー自身も同メディアのインタビューで、出場停止期間中にブレントフォードが示した信頼とサポートに感謝していると述べたことから、「一番いいのは、ブレントフォードでレギュラーに返り咲き、ゴールを決め、順位を上げ、夏に来るであろうオファーに備えることだろう」と見解を明かしている。