かつてアルゼンチン代表FWとして活躍したセルヒオ・アグエロ氏が、6日に配信されたジャーナリストのフアン・パブロ・バルスキー氏の配信番組『クラック』にて、マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督と緊張状態にあった過去を告白した。

 アグエロ氏は2011年~2021年までマンチェスター・シティに所属し、単一クラブにおける当時のプレミアリーグ通算最多得点記録(184得点)を樹立するなど、同クラブの公式戦390試合で260得点を記録。


 そんなアグエロ氏は、2016年から同クラブを指揮するグアルディオラ監督について「最初、グアルディオラとの関係は良かったけど、前線でのプレスをめぐって言い争うようになった。オレはメチャクチャ怒り、彼はオレの起用を控えるようになった。そうしてオレたちふたりの間に緊張が走るようになった。あれはストーク戦だった。オレは2ゴールを決めた。けど、彼は記者会見で『アグエロがゴールを決めるのは嬉しい。
けど、アグエロはチームのためにプレーしないといけない』と言ったんだ。そこから険悪になった」と話し、関係が悪化した経緯を明かした。

 しかし続けてアグエロ氏は「次の日、オレは話をするためにグアルディオラのもとを訪れた。オレは彼に『なぜ会見で話したことをオレに直接話をしなかったんだ?』と質問をした。すると彼は『あまり深く考えずに話してしまった』と説明しオレに謝ってくれた。それからオレは試合ごとにどういうプレスのかけ方が良いか試した。
そのことを頭の中で考え続けエネルギーを消耗したけど、プレスを攻撃につなげ、自分のためになることをしたかった」とグアルディオラ監督と和解し、監督の求めるタスクを追求するようになったことを説明した。
 
 そのうえでアグエロ氏は「当時のオレは、グアルディオラはオレを好きでないと思っていた。けど、現実として彼は監督だったんだ。今はこう思う、オレのことを好きとか嫌いとかそういうことじゃない。オレはチームのなかで機能していない部分があって、オレは監督の考えを尊重すべきだった。そのことに気づいたあと、彼とは良い関係を築けたんだ」と付け加え、グアルディオラ監督との関係が良好になったことを強調した。