徳島ヴォルティスは4月1日、同クラブに所属しているMF島川俊郎が現役引退することを発表した。

 島川は1990年5月28日生まれの現在33歳。
千葉県生まれで柏レイソルの育成組織出身ながら、2009年にベガルタ仙台へ入団した。仙台、2012年に期限付き移籍した東京ヴェルディでは出場機会を得られず、同年7月にはブラウブリッツ秋田で期限付き移籍し、JFL(日本フットボールリーグ)で経験を積んだ。2014年からはJリーグ入りした秋田へ完全移籍し、翌シーズンにはキャプテンも経験。レノファ山口FC、栃木SCを経て、2017年に完全移籍加入したヴァンフォーレ甲府ではJ1リーグ初出場を果たした。

 2019年には大分トリニータへ完全移籍し、主力の一角として2シーズンにわたってプレー。2021年にはサガン鳥栖へ完全移籍し、初年度は明治安田J1リーグで26試合のピッチに立った。
鳥栖には3年間在籍。昨シーズン終了時点で契約満了による退団が発表されていた。

 今季からは新たに徳島でプレーする決断を下し、柏のU-18、甲府時代以来3度目となる吉田達磨前監督との“タッグ”を結成。今季はここまで2024明治安田J2リーグ全7試合に出場していたが、シーズン序盤戦のこのタイミングで、突然の現役引退が発表された。

 現役引退に際し、島川は徳島を通してコメントを発表。「チームの状況が大変な中で自分勝手な決断でチームに迷惑を掛けて申し訳なく思っています。
徳島ヴォルティスがもっと強く大きなクラブになることを心から願っています」とメッセージを寄せた。

 今シーズン、徳島は2024明治安田J2リーグ開幕戦から3連敗を喫するなど不調に陥っていた。第4節水戸ホーリーホック戦を2-1で制したことで今季初勝利を掴んだものの、その後2試合を1分1敗で終えると、3月30日に行われた第7節でザスパ群馬に今季初白星を献上。入れ替わる形で最下位へと転落していた。同試合から1日後の31日、クラブは吉田監督の解任、および岡田明彦強化本部長の辞任を発表。4月1日には増田功作ヘッドコーチの暫定監督就任、黒部光昭クラブアドバイザーの強化本部長就任が伝えられていた。



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